石版。

今日は、少し違ったお話を!。朝から、家内安全など厄よけのお詣りに行ってきました。近くにある蓮花寺(真言宗豊山派)と云うお寺です。本来は明日、厄よけなどの祈祷祭が行われるのですが、特別にお昼前から行ってもらいました。私たちだけだったので、経典の話や地元の話など教えてもらいました。地元の話は、知らない事ばかりです。この地に来て20数年経ちますが、もともとは茶畑だったとか、マッタケ山と聞いていたのですが、話は天正伊賀の乱迄、さかのぼりました。目にウロコなのは、今住んでいる所は、伊賀で有名な名張「黒田の悪人」(悪人とは、体制に逆らう地方の権力者と云う意味らしいです)大江一族が住んでいた大江城があった地とか。さすがに忍者の里の歴史ある所でした。天正伊賀の乱でそのほとんどが消失し、詳しい事は不明だそうですが、城跡の石垣など残っているみたいです。他にもご祈祷などに使う経典の全巻が揃っているのは、伊賀地方特別の事らしく、他の地方ではないみたいで、その印刷、保管方法を聞かせてもらいました。私も印刷には少し興味があり、石版の写真をアップします。この石版は懇意にしてもらっていた印刷会社の方から頂いたもので、その方の自作の説明書付きです。現在使われている刷版(オフセット印刷のアルミ版)の前に使われていたもので、その後、その印刷会社にあったものは処分したみたいです。ドイツの石に網点処理をしてあり、使用後は削って又再利用する為、だんだん石が薄くなっていきます。その図柄に当時の印刷物の歴史が感じられます。